こんにちは。保険代理店サークルの菊地です。

マイナンバーカードの交付が始まってから来年2026年1月で10年目を迎えます。マイナンバーカード本体の有効期限は10年*ですので、カード本体の更新手続きが必要な人が2026年から徐々に出てくると考えられます。

加えて、5年前の2020年にはマイナンバーカードを普及させるためにマイナポイント事業が行われており、カードの発行件数が増えていました。マイナンバーカードのICチップについている電子証明書の期限は5年ですので、2020年にマイナンバーカードを作った人は電子証明書の更新手続きが必要な時期を迎えます。

つまり、2026年はマイナンバーカード本体と電子証明書の期限切れになる人が増えてくると予想されます。今回のコラムでは、マイナンバーカードの更新方法、マイナンバーカードを更新しないと何が困るのか、横浜市内ではどこで更新手続きができるのかについてまとめました。

*未成年(18歳未満)の人は5年

マイナンバーカードの有効期限は2種類ある

マイナンバーカードはカード本体の有効期限と、カードについているICチップに内蔵された電子証明書の有効期限の2種類があります。いずれの場合も有効期限の2~3カ月前になると有効期限通知書が封書で届きますので、各自で更新手続きをします。更新にかかる手数料は無料です。有効期限が切れた後の更新手続きでも料金はかかりません。

カード本体の更新方法

マイナンバーカード本体の有効期間は10年(18歳未満の人は5年)です。正確には、カードの発行日から数えて10回目の誕生日まで(18歳未満の人は5回目の誕生日まで)が有効期限です。有効期限の2~3カ月前になると、有効期限通知書が普通郵便で届きます。

カード本体の更新をするには、まず申請が必要です。申請する方法は、スマホ・パソコン・証明写真機・郵送の4種類あります。有効期限通知書に申請書IDと交付申請用QRコードが載っていますので、更新方法に応じて申請書IDと交付申請用QRコードを使用して申請を行います。

*マイナンバーカード総合サイト 有効期限通知書パンフレット

スマホ・パソコン・証明写真機・郵送のいずれかで申請すると、およそ1カ月後に交付通知書(はがき)が届きますので、指定された交付場所に行って新しいマイナンバーカードを受け取ります。カードの受け取りには交付通知書と古いマイナンバーカードのほかに本人確認書類が必要です。本人確認書類は顔写真つきのものなら1点、顔写真がないものは2点用意する必要があります。

新しいマイナンバーカードは古いカードと交換して受け取ります。もし古いカードがない場合は、紛失による再発行の扱いとなり再発行手数料がかかる恐れがあります。期限が切れたからといって古いカードは捨ててしまわないようにしましょう。

ちなみに、再発行手数料は通常1,000円(うち電子証明書分200円)、早く発行できる特急発行は2,000円(うち電子証明書分200円)です。

電子証明書の更新方法

電子証明書の有効期間は年齢を問わず5年です。正確には、カードの発行日から数えて5回目の誕生日までが有効期限です。有効期限の2~3カ月前になると、有効期限通知書が普通郵便で届きます。

電子証明書を更新するには、有効期限通知書とマイナンバーカードを持って住民登録のある市区町村の役所または特設センターへ行き、カードに新しい電子証明書の書き込みをするだけです。その際はご自身で設定した暗証番号を入力する必要があります。ただし、もし暗証番号を忘れてしまっていても再設定できますのでご安心ください。

*マイナンバーカード総合サイト 有効期限通知書パンフレット

電子証明書の更新手続きは予約制としている市区町村もあります。本コラムでは横浜市内で電子証明書の更新ができるところを記載していますので、手続きをする前に確認しておくとよいでしょう。

ちなみに電子証明書には、利用者証明用と署名用の2種類がついています。利用者証明用は本人確認書類、署名用は文字通り署名の役割を果たすものです。15歳未満の人の電子証明書は利用者証明用のみで、署名用電子証明書は原則としてついていません。さらに、15歳未満の人が電子証明書を更新するときは、親権者などの法定代理人による申請が必要です。

カード本体と電子証明書を両方とも更新するには

電子証明書とマイナンバーカード本体の有効期限が重なる場合も多いでしょう。その場合はカード本体の更新をすれば電子証明書も更新されますので、それぞれ個別に手続きする必要はありません。

マイナンバーカードがないと困ることは?

マイナンバーカードは顔写真つき本人確認書類の代表格です。身分証明書のみならず、住民票などをコンビニエンスストアで発行できたり、e-Taxで確定申告するときに使ったりできます。2021年10月からは健康保険証の機能が、2025年3月からは免許証の機能もつけられるようになりました。

特に健康保険証については、2025年12月からマイナンバーカードに一本化されます。これまで広く使われていた健康保険証は2024年12月で発行が終わっていて、2025年12月2日からは使うこともできなくなります。つまり、これから医療機関を受診するときにはマイナンバーカードが必携ということです。

なお、マイナンバーカードの電子証明書の有効期限が切れても、その後3カ月間は健康保険証として使える猶予期間があります。ただし、猶予期間を過ぎると健康保険証として使えなくなりますので、更新手続きは早めに済ませておきましょう。

横浜市でマイナンバーカード更新ができるところ

横浜市内でマイナンバーカードの更新手続きができるところは、各区役所と市内4カ所にある特設センターです。

区役所は住んでいる区のところでしか手続きできません。受付時間は原則として平日の朝~夕方までで予約は不要です。ただし、一部の区役所は初回発行申請だけしか受け付けていないので更新手続きはできません。横浜市のマイナンバーカード申請案内のページに各区役所の受付時間と受付内容が載っていますので、手続きする前に確認しておきましょう。

住んでいる区の区役所で更新手続きができない人や平日の日中に区役所に行くのが難しい人は、市内4カ所にある特設センターを利用しましょう。特設センターでは平日の夜間と土日祝日でも更新手続きができます。原則として住んでいる区によって利用できる特設センターの場所が決まっており、手続きも事前予約制です。横浜市のマイナンバーカード特設センターのページでよく確認しておくとよいでしょう。

*横浜市 マイナンバーカードの申請をお手伝いします!

*横浜市 マイナンバーカード特設センター

おわりに

マイナンバーカードができてからまもなく10年がたち、私たちの生活にマイナンバーカードの機能は欠かせなくなってきています。今は資格試験を受けるときなどの本人確認も厳しいので、免許証もパスポートもない人はマイナンバーカードが必須と言えるでしょう。

ちなみに、運転免許証を更新するときにマイナンバーカードと一体化してマイナ免許証にすると、更新手数料が安くなるメリットがあります。運転者講習もマイナ免許証なら、対面よりも安く済むオンラインで受けられますのでおすすめです。

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